2017年の読書リストにWorth Adding?

私が留学生として日本にやってきた当初、The Japan Foundation(国際交流基金)の活動に興味がありましたが、lately I have become interested in this project:

“Worth Sharing―A Selection of Japanese Books Recommended for Translation”

この企画では、「海外の方々に日本の現代社会をよりよく理解してもらうための良著」がオンラインの冊子にまとめられ、「翻訳推薦著作リスト」として紹介されています。(この企画についてもっと詳しく読みたい方は、ポストの下を御覧ください。)

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今回のポストでは、2015年12月に国際交流基金が出版した第4号「日本の生活」の翻訳推薦著作リストを見ていきたいと思います。

私の目的は単純です。信用のできる教授らが慎重に選んだ本であるならば、I’d like to consider one or more of them for my 2017 reading list. Who knows? Maybe I’ll even consider translating one of them 🙂

皆様はいかがでしょうか。Do any of these books catch your interest? Have you already read any of them? If so, would you recommend any of the books you’ve read to an international readership?

それでは、let’s see what the Japan Foundation recommends.

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推薦著作・Recommended Selections

保坂 和志『季節の記憶』・Memories of the Seasons, by Hosaka Kazushi

コンビニ本作家の中野は妻と別れ、息子・圭太と二人で鎌倉の稲村ガ崎の借家に引っ越してきた。近所に住む24歳の魅力的な女の子美紗ちゃんと圭太はすぐ仲良しになる。父子をとりまく様々な人間模様を描く。

受賞歴:第33回(1997年) 谷崎潤一郎賞受賞

Kindle版無し

JFの書評【PDF:1,072KB】

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金原 ひとみ『マザーズ』・Mothers, by Kanehara Hitomi

同じ保育園に子どもを預ける作家のユカ、モデルの五月、専業主婦の涼子。先の見えない育児に疲れ切り、冷めてゆく一方の夫との関係に焦燥感を抱いた母親たちは、それぞれに追い詰められてゆくが……。子どもへの愛情と憎しみに引き裂かれる自我。身も心も蝕む疲労、そして将来への深い不安――。不倫、虐待、流産などのタブーにあえて切り込み、女性性の混沌を鮮烈に描く話題作。

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,080KB】

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小池 昌代『たまもの』・Godsend, by Koike Masayo

40歳になって、別れた恋人から山尾という名の赤ん坊を預かった「わたし」。以来10年余、せんべい工場の契約社員をしながら山尾を育ててきた。知人男性との逢瀬を重ねながらも、山尾に実の息子同然の愛情を注ぐ「わたし」。初老にさしかかり、母と女の狭間を生きる、シングルマザーの日常。第42回泉鏡花文学賞受賞!

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,135KB】

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水村 美苗『母の遺産─新聞小説』・Mother’s Legacy: A Newspaper Novel, by Mizumura Minae

八十歳を過ぎた母が骨折をして病院に運び込まれたその日、美津紀は夫・哲夫の引き出しから花柄のティッシュ入れを見つける。施設に入った母に時間を奪われ続け、美津紀は思う。「ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?」親の介護、夫の浮気、忍び寄る更年期、老後資金の計算…実体験を交えて赤裸々に描き大きな話題を呼んだ、大佛次郎賞受賞作。

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,089KB】

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浅田 次郎『歩兵の本領』・The Nature of Infantry Soldiers, by Asada Jirō

名誉も誇りもない、そして戦闘を前提としていない、世界一奇妙な軍隊・自衛隊。世間が高度成長で浮かれ、就職の心配など無用の時代に、志願して自衛官になった若者たちがいた。軍人としての立場を全うし、男子の本懐を遂げようと生きる彼らを活写した、著者自らの体験を綴る涙と笑いの青春グラフィティ!

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,081KB】

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伊井 直行『さして重要でない一日』・A Day of Little Importance, by Ii Naoyuki

未知の空間、会社という迷路を彷徨う主人公。トラブル、時間、おしゃべり、女の子、コピー機。著者独特の上品なユーモアの漂う、なにか、もの哀しくも爽やかな空気の残像。会社員の日常を鮮やかに切り取った、野間文芸新人賞受賞作。サラリーマンの恋と噂と人間関係、奇妙で虚しくて、それでも魅力的な「星の見えない夜」も所収。

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,063KB】

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池井戸 潤『下町ロケット』・Downtown Rocket, by Ikeido Jun

研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた―。男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編! 第145回直木賞受賞作。池井戸潤、絶対の代表作 

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,079KB】

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佐川 光晴『生活の設計』・Design for Living, by Sagawa Mitsuharu

ぼくが屠畜場で毎日ナイフを持って働いている理由?よし、説明してみよう!キツイ仕事ゆえ、午前中で終業だから、共働きの妻にも幼い息子にも都合がいい。ぼくの体質にも最適なんだ。しかし…各紙誌で話題、爽快な新潮新人賞受賞作。

Kindle版無し

JFの書評【PDF:1,068KB】

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島田 雅彦『ニッチを探して』・Looking for a Niche, by Shimada Masahiko

会社を辞めたい人、すべてを捨てて失踪したい人、居場所を探している人、必読! 大手銀行に勤務する藤原道長は、行内で背任の容疑をかけられ、妻と娘を残し失踪する。サラリーマン生活の離脱初日は優雅に鮨をつまみ高級ホテルへ、翌日からは下町の酒場、公園の炊き出し、路上、そして段ボールハウスへ――。所持金ゼロで生き延びるためのニッチ(適所)はどこにある? 東京をサバイバルする実践的サスペンス。

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,076KB】

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南木 佳士『阿弥陀堂だより』・Amida Hall Newsletter, by Nagi Keishi

作家としての行き詰まりを感じていた孝夫は、医者である妻・美智子が心の病を得たのを機に、故郷の信州へ戻ることにした。山里の美しい村でふたりが出会ったのは、村人の霊を祀る「阿弥陀堂」に暮らす老婆、難病とたたかいながら明るく生きる娘。静かな時の流れと豊かな自然のなかでふたりが見つけたものとは…。

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,073KB】

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中島 京子『小さいおうち』・The Little House, by Nakajima Kyōko

赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々を振り返るタキ。そして60年以上の時を超えて、語られなかった想いは現代によみがえる。

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,077KB】

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佐伯 一麦『空にみずうみ』・The Lake in the Sky, by Saeki Kazumi

東日本大震災を描いた話題作『還れぬ家』から3年。仙台に住む作家の早瀬と妻の染色作家・柚子のその後を、現実と同時進行で綴る。

Kindle版無し

JFの書評【PDF:1,072KB】

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柴崎 友香『春の庭』・Spring Garden, by Shibasaki Tomoka

行定勲監督によって映画化された『きょうのできごと』をはじめ、なにげない日常生活の中に、同時代の気分をあざやかに切り取ってきた、実力派・柴崎友香がさらにその手法を深化させた最新作。離婚したばかりの元美容師・太郎は、世田谷にある取り壊し寸前の古いアパートに引っ越してきた。あるとき、同じアパートに住む女が、塀を乗り越え、隣の家の敷地に侵入しようとしているのを目撃する。注意しようと呼び止めたところ、太郎は女から意外な動機を聞かされる……「街、路地、そして人々の暮らしが匂いをもって立体的に浮かび上がってくる」(宮本輝氏)など、選考委員の絶賛を浴びたみずみずしい感覚をお楽しみください。第151回芥川賞受賞作。

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,085KB】

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谷川 俊太郎『ひとり暮らし』・Living Alone, by Tanikawa Shuntarō

結婚式より葬式が好きだ。葬式には未来がなくて過去しかないから気楽である――。毎日の生活のなかで、ふと思いを馳せる父と母、恋の味わい、詩と作者の関係、そして老いの面白味。悲しみも苦しみもあっていいから、歓びを失わずに死ぬまで生きたい。日常に湧きいづる歓びを愛でながら、絶えず人間という矛盾に満ちた存在に目をこらす、詩人の暮らし方。ユーモラスな名エッセイ。

Kindle版無し

JFの書評【PDF:1,066KB】

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吉田 修一『パーク・ライフ』・Park Life, by Yoshida Shūichi

公園にひとりで座っていると、あなたには何が見えますか?スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。なんとなく見えていた景色がせつないほどリアルに動きはじめる。日比谷公園を舞台に、男と女の微妙な距離感を描き、芥川賞を受賞した傑作小説。

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,135KB】

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平野 啓一郎『決壊』)・Dam Break, by Hirano Keiichirō

 

地方都市で妻子と平凡な暮らしを送るサラリーマン沢野良介は、東京に住むエリート公務員の兄・崇と、自分の人生への違和感をネットの匿名日記に残していた。一方、いじめに苦しむ中学生・北崎友哉は、殺人の夢想を孤独に膨らませていた。ある日、良介は忽然と姿を消した。無関係だった二つの人生に、何かが起こっている。許されぬ罪を巡り息づまる物語が幕を開く。衝撃の長編小説。

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,107KB】

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星野 智幸『俺俺』・It’s Me, It’s Me! by Hoshino Tomoyuki

なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった俺は、気付いたら別の俺になっていた。上司も俺だし母親も俺、俺ではない俺、俺たち俺俺。俺でありすぎて、もう何が何だかわからない、増殖していく俺に耐えきれず、右往左往する俺同士はやがて―。他人との違いが消えた、100%の単一世界から、同調圧力が充満するストレスフルな現代社会を笑う、戦慄の「俺」小説!第5回(2011年) 大江健三郎賞受賞

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,081KB】

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村上 龍『55歳からのハローライフ』・“Hello Life” from Age 55, by Murakami Ryū

希望は、国ではなく、あなた自身の中で、芽吹きを待っている。多くの人々が、将来への不安を抱えている。だが、不安から目をそむけず新たな道を探る人々がいる。婚活、再就職、家族の信頼の回復、友情と出会い、ペットへの愛、老いらくの恋…。さまざまな彩りに充ちた「再出発」の物語。最新長編小説。

Kindle版無し

JFの書評【PDF:1,074KB】

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渡辺 一史『こんな夜更けにバナナかよ』・A Banana? At This Time of Night? by Watanabe Kazufumi

ボランティアの現場、そこは「戦場」だった―筋ジストロフィーの鹿野靖明さんと、彼を支える学生や主婦らボランティアの日常を描いた本作には、現代の若者の悩みと介護・福祉をめぐる今日的問題のすべてが凝縮されている。講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞した名著。

Kindle版有り

JFの書評【PDF:1,087KB】

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楊 逸『すき・やき』・Suki-yaki, by Yang Yi

高級すきやき屋でアルバイトをはじめた中国人留学生・虹智(ココちゃん)は、何本もの紐で縛られた着物姿の我が身を「束ねられた長ネギ」に重ねる。「いらーっしゃいっまーせ」「かしむかりました」……慣れない習慣や日本語と格闘しながら観察する老若男女の人間模様。あこがれの店長と留学生仲間・柳賢哲との間で揺れる気持ちも描かれる、比較文化的笑いに満ちた、やさしい物語。

Kindle版無し

JFの書評【PDF:1,082KB】

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Notes

タイトルの英訳は第4号「日本の生活」の目次からの仮英語タイトルです。

上に紹介されている本の内容説明などはアマゾンより。

英語と日本語で書かれている第4号のIntroductionopening essayである“Living in Japan”も御覧ください。

“Worth Sharing―A Selection of Japanese Books Recommended for Translation”とは、こういうプロジェクトです。

国際交流基金は、「翻訳出版助成プログラム」を通じて、過去40年余りにわたり、日本関連図書の海外での出版に対する支援を行ってきました。出版された図書の言語は50を超え、そのジャンルは古典文学、現代文学、歴史、社会学、政治、経済、文化論等多岐にわたります。

この度、新しい試みとして、海外の方々に日本の現代社会をよりよく理解してもらうための良著を“Worth Sharing―A Selection of Japanese Books Recommended for Translation”という冊子にまとめ、「翻訳推薦著作リスト」として紹介していくことにしました。

日本の「いま」を描き、日本社会や日本人についての等身大の姿を伝える優れた著作を日本からも積極的に発信していくための仕掛けです。

この冊子に掲載した図書の翻訳出版については、質の高い翻訳と適切な出版計画がある限り、「翻訳出版助成プログラム」でも優先して支援していきます。選書には、日本の文学と翻訳に精通している4人の選書委員の方々にご協力頂きました。

このリストをきっかけに、作品、作家、著者、翻訳や、出版社が出会い、海外の読者ひとりひとりに、日本との交流の芽が生まれることを期待しています。

尾崎 真理子(読売新聞東京本社文化部長)張 競(明治大学教授)沼野 充義(東京大学教授)野崎 歓(東京大学教授)50音順/敬称略

日本語での説明 | 英語での説明

国際交流基金(The Japan Foundation)について

独立行政法人国際交流基金(The Japan Foundation)は、総合的に国際文化交流を実施する日本の専門機関です。. . .

日本の友人をふやし、世界との絆をはぐくむため、「文化」と「言語」と「対話」を通じて日本と世界をつなぐ場をつくり、人々の間に共感や信頼、好意を育んでいきます。. . .

国際交流基金には、本部(東京)のほか、世界23カ国24拠点(うち2箇所はアジアセンター連絡事務所)と国内3つの付属機関(日本語国際センター、関西国際センター)・支部(京都)があります。[These include: ソウル、北京、ジャカルタ、バンコク、マニラ、ハノイ、(ビエンチャン)、(プノンペン)、クアラルンプール、ニューデリー、シドニー、トロント、ニューヨーク、ロサンゼルス、メキシコシティ、サンパウロ、ローマ、ケルン、パリ、ロンドン、マドリード、ブタペスト、モスクワ、カイロ)]

日本語のアバウトページより

英語のアバウトページはこちら

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